作者覚書

〜さくしゃおぼえがき〜

タイトル 製作年/場所 使用素材及びコメント
石膏像
(子供)
1998/Madrid 木炭紙に木炭・鉛筆 を使用。
今、"ARTIUM"というPza.Mayorにある学校に行っている。
趣味で描いている人と受験生が大半であまり達者な人はいない。
僕が描いてるところをみんなが見に来る。
石膏像
(青いトルソ)
1998/Madrid 木炭紙に木炭 を使用。
石膏像が青く塗ってある…。気にせず描く。
木炭紙が薄過ぎて木炭がよくのらない。
それからスペインではハーフトーンを作る時 スポンジや擦筆でやたらに擦る。
それに習って僕もスポンジでやたら擦ってみる。
石膏像
(ミロのヴィーナス)
1999/Madrid 木炭紙に木炭 を使用。
ミロのヴィーナスを全紙判木炭紙で描く。
顔がなかなか似なくて苦労する。
しかしスペイン人はアトリエの中でもよく喋る。
いつも唄っているご機嫌なおばちゃんもいる。
喋ったり唄ったりする中で描くのはもう慣れたが、
描いてるときに話し掛けてくるのはヤメテホシイ。
静物画
(ボンベetc.)
1999/Madrid キャンバスに油絵の具etc. を使用。
スペインに来てはじめての油絵を描く。
(浪人時代と比べて)
時間がたっぷりあるというのは嬉しいことだ。
ちょっとまとめに入り過ぎる。注意。
それともう少し色が欲しい。
静物画
(フラメンコ人形)
1999/Madrid キャンバスに油絵の具etc. を使用。
学校に行くとマネキンがフラメンコの恰好をして座っていた。
例のご機嫌なおばちゃんがやってきて
「ヨシフミ!(私の本名)、ビバ、エスパーニャ!!」
とか言っていた。
この絵が学校のコンクールでイチバンになったので
(小さい学校だけど)来年度の学費はタダ。
故に来年もココにいることに決める。
この絵で学校賞(みたいなの)も貰いました。
副賞80000pts.(\65000くらいかな)だって。ラッキー☆
静物画
(アラブ)
1999/Madrid 木炭紙に木炭etc. を使用。
空気を感じるデッサンというのは私の憧れである。
今回はちょっとうまくいったように思うけれど
その辺どうかな?
この間学校にいったら人の絵と重ねてあって
表面の木炭がかなり削られていてショック!
2日かけて修正する。尚、この写真は修正後のもの。
この絵は学校のコンクールでニバンだったので
何ももらえず。
人物画
(セサル)
1999/Madrid キャンバスに油絵の具etc. を使用。
「セサル」というのはモデルのおじさんの名前。
英語で言うと「シーザー」にあたる。
セサルはモデルのくせにポーズ中によく喋る喋る。
喋るモデルに対してみんな怒らないのかと思っていたら
セサルの話にみんな腹を抱えて笑っていた。
…諦めて一緒に笑うことにする。
静物画
(自転車)
1999/Madrid キャンバスに油絵の具etc. を使用。
いつもと比べて時間が少なかったのでそんなに完成を
意識せず軽い気持ちで描いてみるコトにする。
その力の抜け具合が自分ではちょっと気に入っているのだが。
静物画
(椅子とポット)
1999/Madrid キャンバスに油絵の具etc. を使用。
ここだけの話ワシが色をバシバシ使うようになったのは
スペインに来てからなのだ。
日本にいた頃は黒白赤の暗い絵ばかり描いてました。
というより生活自体けっこう暗かったので。
浪人生だったし自分は色感ないと思ってたし。
このカラフルに変貌したワシの絵を見てあぁスペインで
楽しくやっているのねえと思ってくれれば
アンタが正解。
静物画
(マネキン2)
1999/Madrid キャンバスに油絵の具etc. を使用。
とはいうもののあまり色のないモチーフだと
やっぱり色は抑え気味という単純というか
バカ正直というか。
そしてまたまとめに入ってしまった感が。
そんなこんなでそろそろ油絵は小休止の時期だと判断。
しばらくデッサン主体で日々の生活を組み立てる予定。
静物画
(箱)
1999/Madrid 木炭紙に木炭etc. を使用。
モチーフ見た時になんじゃこら?と思ってしまった。
浪人生なんかが描く受験用の静物を彷彿とさせる。
とにかくどうにかして絵にする方法を考えて出た結論。
「いきなり線を引いてしまったら終わりでしょうが。」
形態自体は単純なので存在感でアピールするしかないと
判断。結果ボワワンとした感じのデッサンになる。
ボワワンというか調子の中で形を探っていたんですよ
ワシに都合のいいように言えばね。
静物画
(水差し・椅子)
1999/Madrid キャンバスに油絵の具 を使用。
ココの前後何作かはきっちりかっちり描くコトよりも
雰囲気みたいなモノを前面にと思って描いてました。
人間が普段モノを見る時っていったい何を見てるのか。
注意してみれば色々な細部まで見えてくるんだけども
人の目線って意外ともっといい加減なんじゃないかと。
細部まで描きこむ事=リアリズムということに
疑問を持ち始めた今日この頃。
貴方はいつも何を、どんなところを見てますか?
静物画
(車輪etc.)
1999/Madrid 木炭紙に木炭 を使用。
椅子とポットの静物画を描いた際に見当違いで
10日ほどカリキュラムに空きが出来たので
小さ目の紙(A3)にさらりとデッサンをしてみる。
とはいうものの下絵を描くのに1週間かけたので
実際木炭紙に描いたのは4日間(8時間)ほど。
自分的には何の狙いもないスタンダードなデッサン。
しかも未完成。でも実は結構気に入っていたりする。
静物画
(カッパマネキン)
2000/Madrid キャンバスに油絵の具etc. を使用。
前作がボヤーッとしていた反動で今回は少しかっちりと
形を描くヤリクチに戻ってみる。色々やってみるのだ。
ところで黄色ってワシ的に苦手な色のひとつなんです。
どうしても影の色が汚くなってしまうのであった。
とりあえず黄色の影には赤系が入った方がイイみたい。
しかしやはり結果的にはイマイチな出来。ワシ的に。
静物画
(トルソ)
2000/Madrid 木炭紙に木炭 を使用。
学校というのはモチーフが予め組まれているわけで
それってやっぱり不満も多かったりするわけでして
それって当たりはずれとかもあったりするわけでして
それが今回の場合は背景に下品な青透明のプラ板が
置いてあったりして色なんてどうにでもなると思いつつ
あんまりなので油絵やめてデッサンにしてみました。
で、最近探っているボワワン雰囲気的描写ですが
今回はどうですか?
人物画
(アンジー)
2000/Madrid 木炭紙に木炭 を使用。
顔だけは何年経っても納得いくように描けないですな。
それは普段ワシが滅多に他人の顔を見ないからですか?
特に喋る時は相手の顔はほとんど見てることがなくて
母から「あんた目を見て喋れないのはヤマシイ事が あるからでしょ?」ってよくいわれてましたがそういう
ことではないのです母さん。集中できないというか。
ともかくそうして「顔」を意識して描くとかえって
そこだけ浮いてしまう事が多いので最近はなるべく
全体からのつながりで持っていく事にしてるのですが。
静物画
(ランプマネキン)
2000/Madrid 木炭紙に木炭 を使用。
今月(2000年3月)末で担当の先生が辞めてしまって
ちょっと寂しいワシですが絵の方は相変わらずで
特に今回は全体が一つの画面としてなりたっている
気がするのだが君はどうだ?つーかこういう感じの
画風でしばらく描く事になるのでしょうな。
って決めた途端に駄目になるってのもよくある話。
まぁ細かいこと気にぜずゆっくり探っていこうかと。
静物画
(花と椅子etc.)
2000/Madrid 木炭紙に木炭etc. を使用。
さて、そんなこんなで最近はあまり油絵描いてません。
いや、何枚か描いてるんですけどあまり納得いかない
ので今回は却下。で、デッサンなのですが、↑では
「こういう感じの画風で…」とかいってますがいきなり
細部かっちり描いてみたりして人間の言うことなんて
いい加減ですね。あと、今回から黒いコンテを使って
ます。硬くて消しづらくて扱いにくい画材だと思って
たんですが強引に使ってみるとそうでもない事が判明。
ってそんな技術的な話はどうでもいいのですが。
静物画
(落書きマネキン)
2000/Madrid 木炭紙に木炭etc. を使用。
あの、、一応断っておきますけど「コンテ」というのは
画材の名前であって「絵コンテ」の事ではありません。
間違える人いないと思うけど同人関係の人とかほら…
ねぇ。で、またマネキンな訳なんですがこのページに
何度も登場するマネキン。こいつは19世紀のイタリア製
なんだそうです。渋いですね。
銅板画
(山うずら)
2000/Madrid 技法:ドライポイント
さて、そんなこんなで最近はあまり油絵描いてません。
ってさっき書きましたが、その原因がコレなのでした。
スペインに来てからスケッチはほとんどボールペンで
やっているのですが、どうもデッサンや油絵よりも
そっちの方が周りの評判がイイ。ならばそれをそのまま
作品にしてしまおう、というわけでボールペンのタッチ
にイチバン近いと思われる版画をやってみる事に。
おいおいそれならボールペンで直接作品作ればいい
じゃないか、って話もありますがまぁ何事も経験。
はじめたのは秋頃なんですがなかなか上手くいかなくて
ようやく1枚なんとか見れるやつが描けたので公開。
余談ですがこの鳥は市場で食用として売られているのを
買ってきて自分の部屋で描きました。もちろん生。
なのでなるべく腐らないようにと思ってストーブ切って
窓全開の日々(12月初旬)。寒くて死ぬかと思ったよ。
銅板画
(エビその1)
2001/Madrid 技法:ソフトグランド
紙に書いた絵がだいたいそのまま版画に出来る便利な
技法、ソフトグランド。まぁ細かい技術的な話は
省きますが、感覚的にはカーボン紙を使って間接的に
絵を描いてるような感じ、とでもいいましょうかね。
しかし間接的な描写なので「だいたい」の感じ以上の
ことは(少なくとも個人的には)なかなか表現しにくい。
同じような絵を描くんであれば紙に鉛筆とかの方が
よっぽどいいもの描けそうだったんで最近は全然
触ってない技法のひとつだったりするわけです。
まぁ筆跡だけでなく色々なマチエール(例えば指紋とか)
を定着できる技法なので研究の余地は大いに有りな
わけなんですが。
銅版画
(エビその2)
2001/Madrid 技法:ドライポイント
いきなりソフトグランドに飽きてドライポイントに
戻りました。連作でエビを描いたのはまぁエビの細部が
面白そうだと思ったから、というような理由は後付けで
ただ単にエビが食いたかった、というのが正直な
ところだったりするわけなのですが。オリーブオイルに
にんにくと塩で焼いてレモンを絞るのがスペイン風。
全然絵と関係ないですがあぁエビ食いたいなぁ。
銅版画
(カーネーション)
2001/Madrid 技法:ドライポイント
カーネーションといえば浪人してる頃、母の日の
プレゼントにカーネーションの絵を描いたコトが
ありました。そんな柄にもないことをしたのは後にも
先にもそれが一回だけですが。ということで今回は版画
でカーネーション。別にプレゼント用ではなくただ単に
カーネーションがいっぱい売ってる季節だったので
カーネーションにしてみました、というだけの話です。
しかし描きながら思いましたがあの花びらのヒラヒラ感
と花全体のボリューム感を同時に出すのは案外難しい。
余談ですが購入時にclavel(カーネーション)とcalavera
(頭蓋骨)を間違えて「頭蓋骨2つください」と言って
しまい花屋のおばちゃんにギョッとされました。
銅版画
(植物)
2001/Madrid 技法:ドライポイント+アクアチント
アクアチントは均一なグレーの面を作るのに使う技法。
マンガで言うところのスクリーントーンみたいな感じ?
この技法だけで作品作ってる人ってのもいるとは思う
のですがあまりにものっぺりしているので慣れるまでは
使いづらいです。そういうワシもまだ使い慣れません。
今回あらかじめ線を入れるところを白抜きにしてそこに
ドライポイント(版に直接ニードルで引掻く技法)で描く
という方法をとりました。エッチングならアクアチント
の上からでも普通に線をひけるのですがドライポイント
では力の入れ具合によっては逆に描いた線が白く残って
しまうというコトになったりするわけで、それでもなお
わざわざドライポイントで描いたのはエッチングの線は
腐食の時間の長短で線の強さを決めるので細かい調整が
(慣れるまでは)難しいからです。と、技法の話ばかり
しても何がなんだかわからないですねスミマセン。
銅版画
(はじめまして)
2001/Madrid 技法:エッチング+アクアチント
今まで嫌絵と嫌じゃない絵画を敢えて完全に分けて
考えてきたわけですが、そろそろ歩み寄ってもいいかな
となんの根拠もなく勝手に思い、試しに描いてみたのが
コレでした。雑にざくざく作った割には結構イイ感じ
なのでは、と個人的には思ったりしているのですが
マリオ(ワシの先生)は「ちょっと皮肉的だね」と
言いながら苦笑い。
静物画
(瓶と枯花)
2002/Madrid 木炭紙に木炭etc. を使用。
しばらく版画じゃない方の学校には行ってなかったの
ですが、また2月頃から通うことにしてみました。
木炭デッサン久しぶり。ですが特筆すべきコトはナシ。
この月はARCO(という名前のスペインのアートフェア)
で日本から来てた画廊の手伝いをしました。それで
いきなり学校1週間休んじゃったりとか。